説教鑑賞

名匠たちの筆遣い読み取る

 
平野克己(ひらの・かつき)

■ 平野克己 ( ひらの・かつき )
(日本基督教団代田教会牧師)

説教は、言葉の内側に入り込みながらひたすら「傾聴」するものであり、外側に立って「鑑賞」するものではない。まったくその通りです!

それでも、このようなことは言えるでしょう。画学生たちはさまざまなタイプの名画を模写することから画家としての修練を始め、自分の筆遣いを身につけていきます。それならば、ぼくたち説教者もまた、名説教の語り口をよく観察することによって、多くの益を得ることができるに違いありません。

日本の教会の長所のひとつは、幸いなことに、これまですばらしい説教者たちを生み出してきたことにあります。ぼくたちの先輩牧師たちは、それぞれの時代と対峙しながら、それぞれの教会の礼拝において、説教に打ち込んできたのです。そして、たとえ説教原稿という文字からであっても、それぞれの説教者に固有な、しかも神の言葉を生き生きとさせている独特な「筆遣い」を読み取ることができます。

説教は、神の言葉をそれぞれの教会の礼拝というキャンバスに描き出す芸術(アート)です。日本の説教の名匠たちの筆遣いを鑑賞していきましょう。

 
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